FC町田ゼルビア「サポーターミーティング」を聞いてみて

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こんにちは!

大型台風接近のため明日の活動が全て中止となり時間が少しできたのでブログを書こうと思います。

昨日11日に行われたFC町田ゼルビアのリブランドについてのサポーターミーティングを観ました。

その内容について思うことが結構僕の中にはあったので、記録としても自分の考えの整理として残す意味でもこちらでまとめたいと思います。

今回の内容

今回FC町田ゼルビアにはJ1ライセンスの交付が認められました。

昨シーズンはJ1昇格の可能性があるにも関わらずJ1ライセンスの交付が認められず、リーグ戦で結果を残してもJ1に昇格できないという現状にぶつかっていました。

そんな中今回は1万5千人収容のホームスタジアム天然芝練習場隣接したクラブハウスの条件を満たしたと理解され、ライセンスの交付に至ったとの説明がされました。



ミーティングではサイバーエージェント社長の藤田さんが登壇し、これまでのクラブの歩みから説明が始まり、クラブの収入方法、J1,J2クラブの平均観客数と強化費の比較、それを踏まえた今後の戦略について説明がされました。

要はクラブ収入のサポーター(チケット)、グッズ、スポンサーを増やしていくには、ファンを増やさないといけない。
クラブのリブランドを図ることで、よりブランド力を強化しファン(上記3点の収入)を増やしていくという方針です。(説明が下手なので上にある当日のミーティング映像をご覧ください…笑)

今回のリブランドに伴いこのミーティングで発表された変更点は以下になります。

【変更点】
  • クラブエンブレム(ロゴマーク)の変更
  • 新たなクラブマスコット
  • クラブ名の変更(FC町田トウキョウ)

また補足として以下の説明もありました。

  • “ゼルビア”は社名で残す(株式会社ゼルビア)
  • “ゼルビー”はスタジアムのマスコットとして残す
  • チームカラーの変更はしない
  • 本拠地”町田”からは出ない

出席したサポーターにとって一番の引っかかりは、

『FC町田セルビア(FC MACHIDA ZELVIA)』 

『FC町田トウキョウ(FC MACHIDA TOKYO)』

このクラブ名の変更であったのではないかと。

質疑応答では涙ぐみながら想いを訴えるサポーターの方もいらっしゃいました。

サッカークラブの経営

ここからはミーティング映像を観た僕の感想になります。

まず率直な感想は、町田の観客数と強化費は他のJ1、J2クラブと比較してすごく劣っているのだなということ。

藤田さんもおっしゃっているように、岡崎選手が所属した時のレスター・シティーのように奇跡でも起きないとJ1では戦ってはいけないというレベルであること。

「経営の面で見ると奇跡を待つ経営はできない」

「人件費(強化費)を増やして、強いチームをつくって、ファンを増やして、収入を増やして、経営を成り立たせる、ということを我々は目指さざる負えない。経営的な側面からは使命である。」

藤田さんがこう語るように、サッカークラブの経営はものすごくお金がかかるということが、やっぱりそうだよなと改めて感じました。

ファンがコアとなるビジネス

サッカーだけでなく全てのスポーツビジネスは「ファン」がコアとなっているビジネスです。

ここでいうファンとは、スタジアムなどに足を運んでくれる人だけではなく、そのスポーツを実際にやっている人、興味関心がある人、それこそ応援してくれる人などのすべての人です。

発表があった現状のFC町田セルビアは、平均入場者数がJ1、J2の40クラブ中37位であること。

クラブの収入に大きく影響されるチーム強化費額は40クラブ中39位(サイバーエージェントが出資した額も含めての順位)

やはりファンが少ない。もっと言うと、クラブを強化するためには圧倒的に足りていないということだと思います。

いかにファンを増やして、クラブを強くしていくのか。

経営的な視点であればその考え方になっていくのは、正しいのかなと感じました。

ただ額面や理論、投資先としての見方だけでは現状のファンは納得してくれない。

ここが今回のサポーターミーティングを観て、僕自身が勉強させてもらった点です。

ファンとしては「”ゼルビア”という名前は残して欲しい。僕たちの意見も聞いて欲しい」

クラブ側としては、現状のままであったらクラブ自体が潰れてしまう(経営が成り立たない)。
サイバーエージェントとしてこの投資事業を進められなくなってしまう。とにかくスピード感を持ってリブランディングを進めていきたい。

「俺たちのクラブを良くしていこう!」ということに対して、それぞれのステークホルダーの立場から意見が出ることは当たり前なのですが、その中でもファン(サポーター)の方たちが譲れないものについて、クラブ側は配慮すべきであったということなのかなと思いました。

きれいごとだけでは成り立たない

ファン側としてもクラブ側の経営面でリブランディングが必要であるという方針にはおおかたは賛成ではないのかなと見ながら感じました。

きれいごとだけでは経営は成り立たないという現実も理解してくれているようにも感じます。

ただ譲れない部分もあるよ。ということなのかなと。

「藤田さんはすごくドライでファンやゼルビアのことを全く考えていない!」

そんな意見や印象を感じたと言う内容をネットでは目にしますが、

僕自身の印象では、クラブのことを全く考えていないことは無いと感じました。むしろすごくファンのことを考えてくれている方の経営者の方であり、すごいなという印象です。

結果論としてですが、クラブ名変更についてはファンを交えながらもう少し慎重に進めていくべきだったように感じます。

ただ、映像の最後にもあるようにクラブ名の変更は保留となりました。

今後クラブ側とファン側でよい着地点が見つかれば良いなと思います。

最後に

上場企業の社長として、大勢の社員をかかえる身として、株主が納得のできる投資となるように。

藤田さん自身がここまで真摯にFC町田ゼルビアのリブランディングを進めようとしている点にこれから注目していきたいと思う内容でした。

今回はファンと紛糾しましたが、この状況をうまく利用し真摯にファンの賛同を得て、周囲を巻き込みながらうまく前進していくのではないのかなと個人的には思っています。

僕も小さな街クラブでコーチとして働いていますが、やはりうちのようなサッカークラブの一番の出資者は来てくれている選手と保護者、そして今まで関わってくれた方々(ファン)です。

そのことを絶対に忘れずに、進んでいかないといけないなと感じました。

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