こんにちは。
今回は坪井健太郎さん著の『サッカーの新しい教科書」シリーズの内の一冊です。
『サッカー新しい守備の教科書』
坪井健太郎(著)/ KANZEN(カンゼン)
守備の理解
自分が最初チームを任されてまず行った練習は守備の練習でした。
それはゲームの中で圧倒的に守備の時間(ボール非保持)が長く、ボール保持の時間が短いチームであったからです。
攻撃、守備、切り替え、セットプレーなどTR(テーマ)をいくつかのグループに分けて考えた時にこのチームはまずは守備だろうとなったわけです。
守備といってもサッカーでは、様々な局面の守備がゲームの中で起きます。
簡単にまとめれば、1vs1から11vs11の守備(その中でも枝分かれしていきますが)を理解していないと統一性を持った指導はできず、選手自身の理解とスキルにはなっていかないと思います。
守備について理解する
これに関してすごく分かりやすく体系的にまとめられているのが、この本でありとてもオススメです!
スペイン流の守備理論
この本の内容はスペインの指導者ライセンスの理論に基づいて紹介されています。
この考え方は日本サッカー協会が出している指導者ライセンスの内容とは異なるもので、スペインでのサッカーの捉え方になっています。
なので「スペインではサッカーをこう捉えているんだ」という視点で見て欲しいと思います。
僕の考えとしては日本とスペインどちらが正しいのか?というような0か100の考え方ではなく、
「サッカー(の構造)をこのように考えることもできるのか」と一つの気付き(勉強)として自分の力と知識にした方が良いのかなと感じます。
そうはいってもやはりスペインのサッカー解釈は日本よりも進んでいると言わざるいえないと読みんがら感じるかと思います…
サッカーというスポーツの構造をきちんと整理することで、カオスなスポーツを少しでも解読しようとしてきたのでしょうか。
よく「サッカーを知らない日本人」みたいなことを言われることがありますが、
僕ら指導者がサッカーを理解することでサッカー界のグラスルーツからトップトップまでのレベルが上がることになるになると信じています。
守備の改善の方がやりやすい?
この本に書いてあることすべてが自分の目の前の選手たちにとって適当なのかどうかは当然ながら精査しないといけないと思います。
ただ守備(ボール非保持)の局面は必ずゲームで起こります。
ということは全てのどのポジションの選手にとっても求められる内容であるということになります。
当たり前なのですがそのことを選手たちがきちんと理解してプレーするだけでもチームの守備は変わってくるのではないのかなと思います。
また指導者にとっても守備の改善の方が、ゲームでの現象として分かりやすいという面があるのかなと思います。
これは選手たちも一緒で、僕も良くやるのが練習したことがゲームで出た時(ボールを奪えた、カバーができた、前進させなかった、単純に失点が減った)にフィードバックしてあげることで選手自身もできたという実感が湧きやすいのかなと感じます。
チームのレベルにもよるので一概ではないですが、
映像などで「この局面は練習した〜ができているから防げたんだよ」と伝えることでTRの実感を割とすぐに得ることができると思います。
まとめ
本書の話に戻るのですが、(うまく紹介ができていないな…)
指導者がサッカーを理解しているのとそうではないのとでは現場での指導に大きな違いがでてしまうと思います。
その意味でも坪井さんの「サッカーの新しい教科書シリーズ」はサッカーを理解する上で一読すべき内容であるかと思います。
インプットとアウトプットの両方をしないと指導者は成長しないと僕もさんざん言われてきました。(これを言ってもらえたかどうかがとても大事で本当にありがたかったです)
より良い指導ができて選手にそれらが還元できるように日々勉強と研鑽をしていきたいなと思います。
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