【サッカー本】オシムの遺産

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こんにちは!
今回は久しぶりにサッカー本の紹介です!

僕自身の目標となっている指導者のオシムさん関連の本になります。

オシムさんと一緒に仕事をした、選手、スタッフ、スポンサーの方達から著者がインタビューした内容をまとめています。

『オシム語録』はあまりにも有名ですが、その言葉をオシムさんがなぜ発したのかを深掘りしていく、想像していくことでより深みを増して、僕らを考えさせてくれています。

オシムの遺産

「目標にする指導者は誰ですか?」という質問をされたならば、今の時点で思い浮かぶのは2人います。

その内の1名がオシムさんです。(もう1人は『1兆ドルコーチ』という本に登場するビル・キャンベルという人物です)


辛辣さとユーモアを交えながら僕ら日本人に“壮大な気づき“を与えてくれた『オシム語録』は、現在も日本サッカーに大きな影響を与え続けています。

オシムさん関連の本はこれまでもたくさん出ており、僕も何冊か読みましたし、サッカー雑誌の特集インタビューなどの記事も拝見してきました。

それでもまだまだ初めて知ったこと(そりゃそうでしょうが…)がたくさんで、すごく面白くて指導者としてタメになるの一言に尽きる内容でした。

オシムさんの言葉そのものだけではなく、その言葉を受けた側の人たちが当時はどう感じていたのか。

またオシムさんと関わることによって何を気付けたのか。

僕はこの2点がすごく知りたくて、オシムさん関連のコンテンツがあれあ目を通すことが多いです。

そしてこれらは日本サッカー界にとっても正に“遺産“であるなと思いました。


周囲の人たちへの想い

なぜオシムさんは人々から慕われるのか。

なぜオシムさんと関わった人たちは、オシムさんを慕うのか。

サッカー監督も人間なので、合う人もいれば、合わない人もいます。

ましてや、サッカーは11人しかピッチに立てず、それを決定する全権は基本的に監督が有していますので、当然出場できない選手から不満が出ることは大いに起こります。

プロの世界であるので、選手たちがその監督を“良い監督“かそうでないかを判断する材料は、自分を試合に出してくれるのかどうかが大きな基準になってしまうのではないかと推測します。

しかし、オシムさんの場合はそのような一般的にある監督と選手の関係性を越える、信頼感や関係の深さ、凄さみたいなものがあるように感じてしまいます。

本の中にも出てきますが、それはオシムさんのスタメンだけでなくスタッフも含めた”チーム全員”を成長させよう。良くしていこう。という想いが伝わっているからではないのかと思いました。

「関わった人すべてを成長させる」

オシムさん周辺の人たちから聞こえてくるこのフレーズがすべてなのだと思います。

このフレーズを初めて聞いた時、指導者としてすごく痺れたのを覚えています。

どのような人物になりたいですか?と聞かれたらこれを答えようかなと思っています。笑

サッカーを誰よりも愛している

人格だけでなく、指導者としても鋭い先見の眼を持っていたことが本書でも出てきます。

オサムさんといえば、広いコートで1対1をやったりとめちゃくちゃ走るハードなトレーニングをしたり、何色もビブスを使ったりするのが、当時フォーカスされていましたが、その時のオシムさんの意図にもふれています。

その中で周囲の人とサッカーの話をする時に、「これからのサッカーはこうなっていくだろう」と今後どのようにサッカーは発展していくのかを明言することがあったそうです。

その言葉通りに現代サッカーは進んできているのに読みながら驚きました。

オシムさんは1日必ず1試合はフルで観ているという話は有名ですが、それによってサッカーの時代の移り変わりやトレンドを取り入れて学んでいたのだと推測します。

サッカーが誰よりも好きで、誰よりもサッカーを愛しているのだと改めて感じました。


目指す姿

関わるすべての人を成長させてくれる

スタメンだけでなく控えのメンバーもほぼ出場させてリーグ戦を戦い結果も残す

常に新しい知見を得てサッカー観をブラッシュアップしている

ユーモア溢れるワードセンスと人柄

出会った1人ひとりにちゃんと責任をとる

みんなに何らかのギフトを贈る、残す人

めっちゃ人を大事にする

上記はオシムさんとは?を僕なりにまとめて、真似したい事柄を並べてみました。

これをすぐに真似するのは難しく、むしろおこがましいですが、いずれその高みに辿り着くことを目標にしていきたいと思います。

オシムさんがやっていたのは「普遍への挑戦」だ

本の中で小倉勉さんがこのフレーズを話していたという部分があって、僕自身も日々普遍を変えることに挑戦していきたいと思います。

偉大な成果を残す人はその裏で多大な苦労や取り組みをされているのでしょうし、それ無くして結果を出し続けることはできないのだと背筋をまっすぐにしてもらえた一冊でした。



ちょくちょく考えることがあるのですが、指導をしていて(特に試合中のことが多いですが)どのように改善していこうか、選手に何て声をかけるのが良いのか、ハーフタイムにどう話し始めようか、悩んだり困った時に、オシムさんならどうするのかなと考えることがあります。

それで目の前の答えが出ることはあまり無いのですが(笑)

むしろそのような思考にいくということは僕自身の中で明確な考えがまとまっていなかったり、指導者の能力としてまだまだ未熟な故なのだろうと書きながら思いました…



とにかく、地道に日々研鑽をしていくことしかできないので、もがき続けたいと思います。


最後まで読んでいただきありがとうございました!

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