なぜいつまでたってもゲームが上手くならないのか

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こんにちは!
今回も最近のモヤモヤを記録しておくためにブログを書こうと思います。

最近のfootballistaで取り上げられていた『エコロジカル ・アプローチ』についての記事を読み、僕の中で「なるほどな」と腹落ちしたということがありました。

エコロジカル ・アプローチとは、指導者が選手たちのおかれている環境を変化させていくことでスキルを獲得させていくというような考え方(これ合っているのか分からないです…)を基にしたトレーニング方法です。

WEBのフットボールリスタの記事からこの理論の存在を知り、すごく興味を持ちました。現時点での僕の頭の中のエコロジカル ・アプローチとは、冊子版の『footballista Issue59』で取り上げられたいた内容とその中で登場されていた植田文也さんが話されているYouTubeの内容からきていますので気になる方は是非チェックしてみてください。(個人的にYouTubeは絶対観た方が良いと思います!)

制約主導型アプローチ

エコロジカル ・アプローチの考え方をより現場に即した実践的な視点としているのが『制約主導型アプローチ』といわれているのであると解釈しています。(上記を踏まえた僕なりの解釈です)

制約主導型アプローチと対になるものは、おそらく一般的になされている従来の教え込み型(これも勝手に名付けています)の指導になるのかなと解釈しています。

教え込むというのはどの程度までがいわゆるティーチングで、どこからがコーチングなのかという視点とその方法(手段)にもよるのではないか?という疑問もあるのかと思いますが、ここでは乱暴に一括りとして教え込み型としますね。

制約主導型アプローチの僕なりに解釈したイメージであると、フットボールの指導においては『指導者が条件付きのゲームであったり、ルールを変えることでこちらが獲得させたいスキルを選手たち自らが選択や発見、解釈していくこと』なのかなと思いました。

これだけとると「そんなの当たり前やろ」となると思いますが、僕の腹落ちした気づきとしては、以前Twitterにも投稿したのですが、非改善側にルールを強いるという点にあります。

どういうことかというと、例えば攻撃のサイドレーンを変えた前進をテーマにしたいとした時に、トレーニングのルールを攻撃側に『3レーン移動しないとシュートしてはいけない』と課すのか、攻撃側はフリーで守備側に『守備は2レーンまでしか入れない』と制限を課すのかで違いで、そのトレーニングをした選手たちの頭に残るメモリーには違ってくるのではないのかということです。

僕も前者のような条件でトレーニングをすることがよくあるのですが、それだとレーンを変えて前進するための行為(レーンを変えるサイドチェンジのパス、OFFの幅をとるサポート、ONのターンの技術など)はうまくなると思うのですが、肝心な実際のゲームの中でそれらをどのようなシーンで使えば良いのか理解できていない、理解できていても実際のゲームの中でそれを選手が選択して決断できていないという現象が多いのかなと思ったりします。

後者の方法であれば、選手たちは自然と空いているレーンからボールを前進させるようになっていきます。そのため相手チームの守備の状況を認知しようとします。逆に認知できていないとたくさんいる相手の中に飛び込んでボールをロストしてしまう。でも敢えて空いているレーンから進まずに、守備の逆をとって守備同士の間をドリブルで割って入っていくことをする選手も出てくるかもしれません。そのトライ&エラーで選手たちは幅をとることやどこから前進すれば良いのかを相手の状況を観て駆け引きしながらプレーするようになっていきます。

そこで指導者はまた条件を変えて(制約を変更する)守備の制約を無くしてみたり、人数を増やして2ラインでやらせてみたり、人数はそのままでシステムを変えてみたりすることで、選手たちにまた違う状況で同じことができるのか、またはできない時にはどうすれば良いのかを学習させていく。その中で選手たちは解決手段を自ら考えられる選手になっていき、結果として実際のゲームで起きる様々な現象を理解して変えられるようになっていく。

ゲームが上手くならない理由

このことから僕が考えたのは、「ゲームが上手くならない理由はこれじゃね?」ということです。(言葉足らずだと誤解されるので、あくまで要因のひとつであるということです…)

ゲームがうまいというのは、個人でもグループでもチームとしても相手によってこちらのやり方を変えられる。駆け引きして逆を取ることができる。能動的に解決方法を模索して実行できる選手やチームのことだとしておきます。(ここはまだ僕の中で言語化が曖昧な部分なのでご容赦ください)

乱暴なとこもありますが、普段からトップレベルのフットボールを観ることが少ない日本の育成年代(小学生〜高校生)の子たちがフットボールのゲームを理解する機会を得られるのは、日常のトレーニングと週末のゲームになります。

その指導者が直接的に関わることができる時間の中で、まだまだ『指導者がフットボールを理解させて、うまくして、ゲームに勝つ為の術を与えること』ができていないのではないのか。

僕が日常の中で目にすることができている、現場で接しているスクールの選手たち、社会人チームの選手たち、DAZNやYouTubeなどの映像メディアでみる海外リーグと日本のJリーグを観ている中で感じている海外と日本のギャップを埋めていく1つの見解として、現場指導者のスキルアップが必要であることは間違いないと感じています。

ただ、指導力が足りないことは誰も知るし実感するところであり、フットボールの理解がまだ足りていないのも実感している人はたくさんいるといった中で、どうすれば現場レベルで指導者たちが変化を起こしていけるのかの一つのヒントとして、僕はこのエコロジカル・アプローチにすごい腹落ちしたのと新たな引き出しがみえた気がしました。

フットボールを理解しようと進み続けること

フットボールを正しく理解しようと進み続けること。現場の指導の質を高めること。

その繰り返しの中で、その国のフットボールが発展していき、その国から世界に通用する選手が育ち、その国の代表チームが強くなっていくとしたら、やはりグラスルーツの場からフットボールの構造や本質の理解を深めていくことが求められていることなんだと思います。

それはドリブルやキックといったフットボールの枝葉の部分だけを極めるということではなく、フットボールの構造を指導者が理解してどのようなプロセスで選手たちに伝えていくことで世界に通用する選手ができていくのかを常にトライ&エラーを繰り返していく姿に溢れているということを目指すべきなのだと思います。



僕自身もまだまだ何も分かっていないので、最近はネガティブになることがめちゃめちゃ多いです…笑

ただ悩みが全くないということは指導者として成長ができていない状態なのかなと思う面もありますので、常に悩みもがき続けることから逃げない様にしていきたいと思います。



指導者のみなさま、目の前の選手を変化されることができるのはその指導者だけだという気概を持って張り切っていきましょう!



最後まで読んでいただきありがとうございました!

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