【サッカー本】岡田メソッド

こんにちは!

6月より僕のクラブでも活動が再開し約1ヶ月が過ぎました。まだまだこの先どうなっていくのか不透明ですが、とりあえず指導の現場が戻ってきた中で試行錯誤を繰り返す毎日を過ごしております。

そんな中で今回は発売から指導の参考とさせてもらっている『岡田メソッド』を紹介させていただきます!

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. 岡田メソッド 自立する選手、自律する組織をつくる16歳までのサッカー指導体系 【著者】岡田武史 【出版】英治出版 【発行】2019年12月17日 第1版 FC今治の現オーナーでありサッカー日本代表監督として2度のW杯を指揮した岡田武史が考える”サッカーの型”をまとめたサッカー原則大本。 FC今治のオーナーになってから4年の間岡田さんを中心に作り上げた岡田メソッド。守破離というキーワードが示すように、まずはサッカーの型を教えることで、それを破り、自分の独自性を出せるようにしていく。FC今治独自の考えというよりかは、サッカーの原理原則をまとめた内容が色濃い印象。(今治独自の内容もあり)サッカーとは何かと考えを整理することと、その本質を考える時に立ち返る教科書的な一冊。 個人的にすごく影響を受けている指導者であり、スカパーで放送されていた密着取材のFC今治の挑戦シリーズも観ていました。 僕の感想としては、この本にある大半がサッカーの原理原則を分かりやすくまとめられたもので、すべてが正しいということではないことを前提にする視点も必要だと思うが、指導する上での教科書として知っておくべき内容が詰まっていると感じます! FC今治がしている取り組みについては様々なところで情報が発信されているのでチェックして欲しいです! #岡田メソッド #自立する選手自立する組織をつくる16歳までのサッカー指導体系 #岡田武史 #英治出版 #fc今治 #守破離 #プレーモデル #サッカーの型 #サッカー #フットボール #サッカーコーチ #指導者 #コーチ #本 #サッカー本 #読書 #育成 #サカママ #ジュニアサッカー #football #bookstagram #本の力を信じたい #jリーグ #リモートマッチ #教科書 #サッカーの教科書 #コロナに負けるな

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サッカーの原則

サッカーにおける「型」を16歳までに教え身につけさせることで、選手たちが各々の考えを持って、主体的に自立してプレーできるようになっていく。

それぞれの言葉の使い方やニュアンスが適切ではないかもしれないですが、これまでの日本サッカーの育成現場の中にあった、子供達の考えを尊重する、子供達の発想を大事にするといった指導方法とは異なる考え方がベースになっているのが岡田メソッドです。

そもそも岡田メソッドとは何であるのか。

そして岡田さんがこの考えに至った経緯から、これまで経験した中で抱いた想いなども紹介されている一冊になります。

FC今治の独自なサッカー理論というわけではなく、あくまでサッカーの原理原則をまとめ、わかりやすく整えたといったものに大きく比重が置かれているように僕は感じました。

サッカーというスポーツの構造だけではなく、このメソッドをつくるに至った大きな目的である育成年代の指導についても書かれており、プランニングとコーチングの方法など、指導者にとっては「サッカー指導の教科書」といった印象を持ちました。

「守破離」の育成指導

まずは16歳までにサッカーの原理原則や構造を教えてプレーができるようにする。それ以降は、選手自身がそれぞれの個性や考え方のもとに、目の前の課題(プレー中に起きる様々な現象)を解決する選択肢をだせるようになっていく。

これが岡田メソッドにおける「守破離」の考え方でした。

あらゆる問題に対して解決の策を考え出し実行できる選手、それが自立した選手であり、そんな選手が増えて行くことで日本サッカーは世界で戦えるようになる。

その大枠のビジョンから16歳からの逆算として、どの年代で何を身につけさせていくのか。

この点において、一つのたたき台的なものを示してくれてもいるのがこの本であって、僕自身もすごく参考とさせてもらっている部分であります。

細かい部分はぜひ本を読んでいただきたいので割愛しますが、岡田メソッドでは、共通原則、一般原則、個人とグループの原則、専門原則を最近よく出てくる”プレーモデル”として扱っています。(GK原則、セットプレーの原則も含まれているようですが、本書では詳しくは扱われてはいませんでした)

年代によってどこの原則に重きをおいて指導するのかとその度合いにコントラストをつけていくことで、段階的な指導となっていきます。

コーチング、チームマネジメント

僕自身、今年から4種チームでの指導を担当させてもらっている中で、育成指導における指導の順番をこれまで以上に意識するようになりました。育成のロードマップ(言い方は色々ですが…)を考える上ですごく参考になるのがこの本にある諸原則の章とそれに基づくゲーム分析とトレーニング計画の章でした。

そして、この本にはその章に続いて「コーチング」と「チームマネジメント」についての章があります。

僕個人としては、ここの2つの章だけでもこの本に大きな価値があると思っています。

育成年代の指導者としては、すぐに実践するような内容ではないという面もあると思うのですが、指導者としてここの岡田メソッドの考えを多くの方に知ってもらいたいなと思いました。(単純に指導者ではなくても読んで面白いと思います!)

岡田さんが他のメディアで話されたことのある内容や聞いたことのあるエピソードもあって、「あ!これ聞いたことある!」と思い返すのも僕的には良かったです!

岡田さんの話には、何というか言葉の裏に重みや深みを感じて、僕自身も話し方や言葉のチョイスの参考にいつもさせていただいております。

現場がすべてであることに変わりない

最後にコーチングとチームマネジメントの章を読んで感じたのは、最終的にいつもこの結論にたどりがちというか、固定されてしまっているところもあるのかと思いますが、やっぱり指導者とは「対人(たいひと)」であり、結局は「人」なんだなと思いました。

いくら知識や経験や指導力をもっても、選手たちに伝わらなければ意味がないなと。

指導者は選手に好かれる必要はないが、尊敬されなければならない。と書かれていましたが、まさにそれだなと。じゃあ、尊敬されるのってどんな人なのだろう。

その答えは指導者それぞれ違いますし、指導者のどのような部分を尊敬するのかについても、選手それぞれによって違うと思います。

僕自身もはっきりと明確になっているわけではありませんが、サッカーだけではなくそれ以外の人間としての器を大きく、魅力的になることが育成年代の指導者にとっては大事なことではないのかと思っています。

サッカー指導者について、あらゆる視点をくれる岡田メソッドぜひ一度読んでみてほしいなと思います!

最後まで読んでいただきありがとござました!

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