【本の紹介】世界基準の幼稚園/6歳までの大人の関わり

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こんにちは!
今回はサッカー本でもビジネス本でもないジャンルになるのかな?
しかし、サッカー指導者(特に低年齢を指導する)の方にはぜひオススメしたい、また子育てのヒントが詰まった一冊を紹介させてもらいたいと思います。

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. 世界基準の幼稚園 6歳までにリーダーシップは磨かれる 【著者】橋井健司 【出版】光文社 【発行】2017年10月20日初版 型にはまらない子どもにする18の理論を紹介。将来にむけて6歳までに磨いたほうがいい能力とは。そのための理論を紹介する一冊。 これはすごく良かった一冊なので紹介したいと思い掲載させてもらいました!もう一度読み返してみても新しい気付きと発見がありました。 低年齢の子供にサッカーを教える際にサッカーの知識はもちろん必要ですが、子供の知識も同じくらい大切であり必要です。 というのもサッカーを指導するだけではなく、育成年代の指導には必ず子どもたちの人間性について指導しないといけないような瞬間があるからです。 自分自身の育成のスタンスを言語化して具体化にアウトプットすることのヒントをたくさんもらえた本でした。 #世界基準の幼稚園 #6歳までにリーダーシップは磨かれる #橋井健司 #光文社 #型にはまらない子 #幼児教育 #幼稚園 #保育園 #子育て #子育てママ #育成年代 #サッカー育成 #低年齢 #指導者 #アクティブ #協調性 #ポジティブ #個性 #パワフル #内発性 #本 #おすすめ本 #本が好き #読書 #book #bookstagram

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日本人の「弱さ」は幼児教育で変えられる

この本の著者の方は、幼児園(幼稚園と保育園の一体型としてこの名称を使用している)を経営されています。
ずっと幼稚園や保育園などの幼児現場(言い方あってるのかな?)に関わられていた方ではなく、元々は外資系の企業に勤めていたそうです。そこで仕事をしているうちに国際現場での日本人の「弱さ」に疑問を抱いていたようです。

日本人は何か新しい事業や取り組みを始める際に、自信を持って自身をプレゼンすることが海外の方と比べてずっと弱い。
また何にしても海外の方は「それ面白いね!」などと肯定から入るのに対し、日本人はまず否定から入ってしまうことがすごく多い。

この差は一体なんなのだと考えた結果、幼児からの日本の教育にあるのではないのか?と考え欧米の幼児教育を調べていったようです。そこからこの本で紹介されているのは、欧米諸国と日本の子育てに対しての大人のスタンスの違いでした。

欧米諸国の子育ては子どもを「主体的な意思をもつ存在」と捉えるのが前提であり、
日本の保育・幼児教育の特徴は、子どもは大人が「教え導く存在」と捉える傾向にある。

もちろんここには色々な考え方があり、子どもを育てる上で何が正解とは言えないです。
ただ著者の方は「子育に正解はある」と考えるようになっていったと書かれていました。

僕自身、これまでの経験から考えてみると、この前者の思考を子どもたちを目の前にして接している中できちんともてているなと実感できる瞬間はそんなに多くはないなと思いました。

この日本人の「弱さ」を克服していくのに6歳までの過程での大人の関わりがすごく大事になってくる。その理論がこの本では紹介されています。

6歳までに磨かれるものとは?

6歳までの期間がとても大事であるという話は、僕らスポーツを指導する立場である人で勉強した人であれば誰もが通る内容(理解されている)であるのかなと思います。

この話題でよく登場するのは「スキャモンの発育発達曲線」です。
6歳までに神経系が大人の90%以上形成されるのでこの期間に様々な動き作りをした方が良いとされています。そのため6歳までの幼児年代では運動教室であったり、サッカースクールでもコーディネーション能力をあげる動きづくりを取り入れているところが多いです。

コーディネーション能力

コーディネーション能力とは身体を思ったように動かすために調整する能力のことになります。反応能力、定位能力、連結能力、変換能力、リズム能力、識別能力、バランス能力の7つに分類されます。(興味のある方はネットで調べるとすぐ出てきます!)

子どもから大人へと育っていく土台となる重要なこの期間で磨かれる力を具合的に表すと、表紙にあるように「リーダーシップの能力」であると書かれています。
その能力を3つに分類しそれぞれを磨くための理論が紹介されるという構成で進んでいきます。

6歳までに磨きたい3つの能力
  • 自力で壁を突破できる人になる
    ーパワフルな内発性を育む
  • 革新的な提案ができる人になる
    ーポジティブな個性を育む
  • 誰とでもうまくやれる人になる
    ーアクティブな協調性を育む

この3つの項目を目にした時に「あ、これだ!」と当時の僕のモヤモヤが消えたのを今思い出しました!

幼児から中学生までの年代の子どもたちに携わる中では、どうしてもサッカー指導だけでなく、その他の人間性やモラルのようなものにふれないといけない瞬間が必ずあります。

この本が出版された時、僕自身の中でまだ自分が考える「こうした方がいい」というモラルの伝え方みたいなものを言語化や固定化できていませんでした。

paku
paku

「昨日はこういうことを話したけど、今日子どもたち話したことは昨日のことと一貫しているのか」

「自分の振る舞いや声かけは自分が普段話していることとつながっているのか」

「僕の話を聞いている子どもたちは、僕の言っていることをつながりをもって理解してくれているのかな」

幼児のクラスだけでなく中学生のチームであってもこんなことを考えながら指導していることが多かったです。今そのときを振り返ってみると僕自身の育成におけるスタンスがまだ曖昧であったのかなと思います。

自分が何となく思い描いていることがうまく表現できないずモヤモヤと曖昧な状態であったところに、思考がぱっとクリアになっていくヒントを得られた感じがありました。
言語化することがアウトプットになり、目の前の子どもたちにより鮮明に統一性をもって伝えることが前よりもできるようになったと思います。(こちらの一方的な視点ですが)

競争心は必要ない?

またこの本で面白いなと感じた内容の一つに「運動会はやらない」という著者の考えがありました。
著者の園で運動会をやらないとしている理由として、日本の幼稚園・保育園は園の行事が多すぎるということを上げています。著者が調べたところ、海外で運動会の類する行事はほぼ行われていないそうです。

運動会をやらないことについてはもうひとつ、子どもたちに競争心を育むべきか?と投げかけています。

集団行動をすることによって協調性が養われるといわれているが、集団訓練で身につくのは無条件で集団に従う同調性であると、運動会は行わないという方針をとっているようです。

いろんな考え方があると思いますが、現在お子さんを子育て中の方や僕らのように子どもを対象にスポーツ指導をしている方にとっては、少し立ち止まって日々を考えさせてくれる内容だなと感じました。

ルールを絶対視する日本人

もうひとつ紹介したいのが「ルールは子どもたちにつくらせる」の項目についてです。
誰とでもうまくやれる大人になるの能力の章に出てくる内容なのですが、最初の入りで当時のサッカー日本代表監督ハリルホジッチ氏の日本人のメンタリティーには「le vis」が足りないという内容を紹介していました。

「le vis」とは直訳するとネジという意味になります。
“ネジは回したり捻るもの”というところから「機転を利かせる」「ひねる」となり、ハリルホジッチの発言では「ずる賢さ」と訳されることが多いみたいです。
ベンゲルは「“vis”というのは、サッカーのルールを極限まで引っ張ってみて、自分の有利になるように解釈すること。そこにネガティブな意味は微塵もない。」とハリルとの対談時に話していたそうです。

この本にサッカーの話題が出てきて「おっ!」と思ったのですが、何が言いたいのかというと、日本人はルールを絶対視するメンタリティーがあると著者は話しています。

ビジネスの場でも日本人はルールを絶対視する傾向が強いの対し、欧米人は「ルールは話し合い次第で変えていけるもの」というスタンスをもっているといいます。まずはルールの中でパフォーマンスの最大化をねらうのだけれども、そこに限界が見えてきたら、ルールそのものを修正してしまおうという発想があるようです。

この考え方の違いにはなるほどなと思いました。サッカー界ではよくいわれることではありますが、どこか美徳や正々堂々といった考えを持つような国民性であると感じます。
僕自身もふと気づけば自分の行動や言動が「THE 日本人」といったものになっているなと実感する瞬間がいっぱいあります。(笑)

ここではルールを子どもたちにつくらせるということが、子どものアクティブな協調性を育むと紹介されています。

これからを生きていくために備わっていた方がよい力

最後に僕自身の読み終わった後の感想を書きたいと思います。

海外の方と比べた時の日本人の消極性や自信の無さといった、ここでいう「弱さ」のようなものは絶対にあると僕も思います。

これからの時代より大きく様々な変化がどんどんと起こっていく時代の中で、間違いなく、型にはまらず自分の考えを持ってそれをきちんと伝わるように発信できる能力はすごく大切になっていくと思います。
自ら考えて行動できるそして変化できる力が、今とこれからの子どもたちが生きていく中で身につけておいた方が良いものだと思います。

またそれは僕たち大人も同じだと思います。そのことを理解しながら現在の幼児教育を行なっていくこと、子育てしていく親が理解して実践していくことが大事になっていくのは間違いないです。

日々の中で少し違った方向へ行かないようにチェックするという意味でもこの本が提案している内容はすごく大事なのではないのかなと思いました。

また一方で理想と現実という論点も読んでいて感じる部分もありました。

僕もそうですが、こちらがこうなって欲しいやこうしたいと思うこと(この時点ではこちらのエゴなのかもしれないのですが…)がある中で、目の前の子供たちとのギャップに悩まされることはあるのではないでしょうか。

今回ブログの記事を書きながらふと感じたのは、「教育と躾の違いは何だろう?」ということです。
もしかすると全く違う論点のことなのかもしれないですが、理想と現実のギャップというフレーズをみたときに頭に浮かんできました。

こちら(大人側)が良いと思って行う教育とダメなものはダメという躾(躾は倫理観や道徳観といったモラルの教育になるのかな?)の違いとは。これはまた記事にしたいと思います!

今回の本の内容と関連して、よりサッカー指導の観点から育成にフォーカスした本の紹介を以前書いたのでこちらの記事もよろしければ是非!

また僕自身もよく見ているNewsPicksのTHE UPDATEのリンクも貼っておきます。
こちらの動画の46:30〜あたりから日本の教育について論じられています。このブログ内容に近いものを感じましたので、是非参考にしていただきたいなと思います!

なぜ日本は起業に無関心なのか?


TwitterとInstagramも細々とやっているので、下のリンクからみにきてください!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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