【雑談】小学生年代の全国大会は有りか無しか?〔後編〕

こんにちは。
前回の続きを書きたいと思います。

小学生年代の全国大会は必要か?

タイトルの提起に対しての現在の僕の意見はNoの立場でいます。

理由としては、

  • 小学生年代では個人の発育発達の差が大きいこと
  • 勝利至上主義に偏ってしまう指導者が多くなってしまうこと
  • 出場機会が失われる選手が出てしまっていること
  • 個の育成にフォーカスがいきにくくなりチームとして勝つに偏りがちであること
  • 保護者の影響

このあたりが主に感じている点になります。

出場機会が失われる選手が出てしまっていること

これは大会のレギュレーション問題も含まれるのですが、勝敗のかかった試合が続くとどうしてもチーム全員の出場機会が薄れてしまいます。
当たり前ですが指導者側としては、ベストな8人をピッチに送りますし交代要員含めても試合に絡むことができない選手がしまいます。

リーグ戦は全くそのようなことが起きないとは言えないですが、とはいえ、トーナメント方式の大会は出場選手が固定となってしまう事態を助長してしまいます。

大会の中には試合を3ピリオド制にし、2ピリオドまでに必ず全員出場させないといけない等のチーム全選手の出場を義務としたレギュレーションの大会も存在しています。

ただそれにしても、全国大会という大きな舞台の環境での試合となれば勝ち負けに対して前回にも書いたように、指導者や親などの大人の「勝ちたい、勝たせたい」という想いを大きくさせてしまうことは起きてくると思ってます。

この育成にではなくチームとして勝つに偏りがちになる

すべてつながってくる事象なのですが、勝敗について意識するような状態だと何が起きてくるのかというと、個に目がいかなくなりチームとしてやり方に偏りがちになってしまうと思います。

僕もそのような状態になっている僕自身を感じる時もありましたし、ふとした瞬間にそうなってしまっていることもまだまだあります。(これは反省しないとしけないです)
すべては指導者の塩梅やバランスをとることができる力量なのだと思うのですが、4種年代の指導者のレベルにはバラつきがどうしてもあるので、選手たちがその影響をモロに受けてしまっていると感じます。

これも一概に全てのチームを対象に言えることでもないので、うちは大丈夫!というところもたくさんあるかと思いますが、現場ではまだまだ正直キツイなと感じる指導者の方もたくさんいるのが現状だと思います。

保護者の影響

これも一概に言えたことではないのですが、選手を育成するのと同時に保護者も巻き込んで保護者も育成(育成というとおこがましいのですが、正しく理解をしてもらうこと)していかなければいけないと感じます。

選手たちに過度なプレッシャーをかけるのは指導者やその大会だけではありません。
チームメイト同士や一番の味方となってくれているはずの保護者が選手に対して勝ち負けについてのプレッシャーを与えてしまうことも往々にしてあります。

サッカーをしている小学生年代の最大であり一番の大きなモチベーションは、サッカーが楽しいという感情だと思います。
プロになりたい。上手くなりたい。試合に出たい。他にもたくさんの理由がそれぞれにあると思います。

ただ、サッカーを始めた瞬間のきっかけは、サッカーが楽しいという感情なのではないでしょうか。

4種年代に関わるすべての大人の大きな役割の一つは子供たちにサッカーを思いっきり楽しませることだと僕は思っています。

話が逸れてしまいましたが、そんな想いを持って始めたサッカーも知らず知らずのうちに、
競争や勝ち負けのうごめく環境と様々な方面からのプレッシャーにさらされるうちに、
子供たち自身の”サッカーが好き”という感情が薄れていくというマイナスが大きくなってしまうように感じます。

保護者というより保護者を含めた周囲の大人の影響がより強く出てしまうのが、このような勝ち負けを意識せざるおえない大会の影響なのではないかなと感じます。

将来をみすえた指導と指導者のレベルアップ

日本でもリーグ戦の文化は少しづつ理解されながら、とはいえ勉強熱心である素晴らしい指導者の方もたくさんいらっしゃいます。

そのような中で僕自身、選手たちの将来を見据えた逆算の指導ができるためにインプットの継続と目の前の選手たちを変化させることができるアウトプットの質を高めていくことに尽きると感じています。

頭でっかちにならないように、また自分自身のエゴや理想を目の前の選手に押し付けるような指導にならないように、俯瞰して自分自身を見ることも忘れずにしていきたいと思います。

どうも最近独りよがりになる部分が、指導者を始めた頃よりも増えてきているなと感じることが多くなってきているので、しょうもないプライドや頑固な考えを取り除いて日々研鑽していきたいと思います!


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