こんにちは!
今回は1vs1のTRメニューを紹介したいと思います。
『1vs1』のTRは幼児から社会人までのどのカテゴリーでも行うサッカーにおいて基本のTRなのですが、いずれも試合のどのシチュエーションで、何を獲得させたいのかを指導者側がきちんと整理できていないとただやるTRとなってしまいがちがと感じます。
今回はラインゴールのオーガナイズで守備のテーマで行なった『1vs1』のTRメニューになります。
【方法】
- 対面からのパスでスタート
- 攻守ともにドリブル通過でのラインゴール
- 守備側は真ん中のマーカーを結んだラインまでならばスタート位置はどこでのOK
- 攻守ともに対面の選手がパスした瞬間に動いて良い
【KEY】
- チャレンジの優先順位
- 移動中のよせ
- 守備の対応
- ネガティブトランジション
【POINT】
- 守備側がボールホルダー(攻撃)の状態に応じて守備の対応ができているかをジャッジする。
→相手が横向きや前向きの状態でない時に間合いを詰めて厳しく寄せられているか。相手のボールコントロールなどのミスが起きた時に奪いにいこうとしているか。 - ネガティブトランジションが素早くできているか。
→ボールを奪われた後に素早くボールを奪い返そうとしているか。
【所感】
チャレンジの優先順位から守備の原則を落とし込みたい時、基本を見直したい時にやるTRです。
ボールの配球をコーチがやることで守備の選手の認知がされているのかがジャッジできるので、最初はコーチ自身が配球した方が良いのかなと感じます。
ネガティブトランジションについても言及しやすいシーンがこのTRだとでてくるので、そこの意識をあげる点でも良いかなと感じます。
ゴールが無く守備側の選手の後ろすべてがゴール(ラインなので)のオーガナイズであるので、
攻撃はシュートがなくドリブルのみ為、守備側はスタートポジションと相手に対応している時の立ち位置が選手とってはリアリティにかけると感じたり、実際の試合の状況とリンクしない可能性が出てくるシチュエーションでもあります。
いずれにせよ何をさせたいのかをまず最初に据えて、このTRを行った先にどうなるのかまで見ながらやらないといけないと感じます。
【まとめ】
今回の1vs1のTRは主に中学生を対象に行うことがほとんどです。
このTRだけに限ったことではないですが、
練習メニューはそのチームやクラブのゲームモデルを落とし込む上での手段であるということを前提に組んで行くのが欧州の国々などサッカー先進国では当たり前となってきています。
僕自身もまだまだ勉強不足なのですが、TRのメニューで選手に言及する内容と普段の試合で求めること、他のTRでも求めていくことに繋がりが無くならないようにしようとしています。
これは毎回のTRで言っている内容が違うとなると「どっちなの?」「この前と言っていることが逆じゃない?」と選手たちが混乱してしまいます。
それが続いてしまうとTRのつながりを選手たちが理解できていないためプレーの改善がされなかったり、チームとしてやろうとしていることがいつまでも成熟していかなくなってしまいます。
最悪なのは、選手たちの指導者への不信感がでてきてしまいその組織(チーム)は崩壊してしまいます。
話が少し脱線してしまいましたが、要はTR1つとってもきちんと整理して行わないといけないということで、それによって選手やチームの今後のパフォーマンスや成長に大きく影響がでてしまうということです。
特に小学生と中学生の4種と3種の年代はその後のサッカー競技人生においての土台となる時期です。
選手たちと一緒に指導者も日々研鑽をしながら、新しい知識や新たな刺激を積極的に自分で取り入れて、アウトプットの質を上げていかないといけないと思います。
僕が指導者を始めた頃に、
「残念ながら指導力はそう簡単には伸びはしないけど、子供たちの成長は一瞬で伸びる。それに追いつかれないように日々学び続けないといけない。」
そんなことを言われました。
日々勉強と研鑽をひたすら質を上げて続けることしかない。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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