こんにちは!
今回は久しぶりにサッカー本を紹介させていただきます。
クラブの日常
この本ではペップがマンチェスター・シティで用いている戦術やゲームプランについて詳しくは書かれていません。
マンチェスター・シティを率いているグラウディオラ監督とはどんな人物で、仕事に対して日々何を考え行動しているのか。
そして、シティに所属している主な選手たち、コーチングスタッフ、フロントスタッフ、18-19シーズン(それ以外の年のゲームの記載あります)でのゲームを短い章づくりで書かれ構成されています。ペップを中心としたシティの日常といいまとめることができるかもしれないです。
マンチェスター・シティほどの超ビッククラブとなれば、そこで働く人々もたくさんいます。特にフロントスタッフは長きにわたりクラブを支えてきたスタッフも少なくありません。
そのようなどちらかといえば、クラブの裏方や裏話、日常のリアルな視点を紹介している一冊になります。
ペップの日常
個人的な感想ですが僕自身は、ペップがシティでどのような戦術で指導しているのかといったサッカー指導の詳細よりも彼や彼らの日常がどの様に送られているのかを知ることができたという点ですごく面白い一冊でした。
普段の様子というのは、自分自身と比べやすいものであったり、同じ人間なんだ!(笑)という親近感を覚えさせてくれます。
他の人の日常を知ることは、「ペップがこれしている」「ペップはこんなスタンスでしているから俺もそうする」的な、一流のやり方を鵜呑み的に真似するのではなくて、自分と照らし合わせた時に、「もっとやらないとな…」といったモチベーションを高めることに僕自身は使わせてもっています。
ビッグクラブを支えるもの
ここからはこの本で感じたことになります。
まず1番は、グラウディオラ1人でシティというチームが出来上がっているわけではないということ。
また彼自身も、深くそのことを理解し、周囲へのリスペクトを忘れずに仕事に取り組んでいる。そして周囲も彼と自分の仕事を理解してる。
この凄まじい規模のビッククラブを支えているものとは、間違いなくそこに関わる一人ひとりであり、クラブ全体でそれを理解しているという印象を持ちました。
僕自身もいくつかのクラブを外側からや内側で実際に仕事をしてきましたが、当たり前ですが、どこも綺麗で華やかな部分だけでは決してありません。(僕みたいな若造が言うことではないのですが)
さまざまなとてつもないハード面であふれているのが、このスポーツビジネスの世界であると思っています。
その中でもトップ・オブ・トップのクラブが、こうして成り立ちながら日々動いているのだなということを知れる、面白くて、それでいて自分たちのクラブにも還元できる内容もたくさんある中身になっていりと感じます。
ALL OR NOTHING
この本と合わせてAmazon Prime Videoの『ALL OR NOTHING MANCHESTER CITY』を観ることをオススメしたいと思います。
本だと映像がないのでイメージのみになってしまうのですが、この『ALL OR NOTHING』はこの本で書かれている裏側を映像で観ることができます。
例えば、クラブのホペイロである という人物の章が本の中にあるのですが、その本人は映像の中でも度々登場します。
映像では時間の都合などで紹介されなていない細かい部分を本で知ることができ、文字ではわからない実際の様子や雰囲気を映像で観ることの、両方の良いとこどりをすることができるので、僕としては両方楽しんでもらうことをおすすめします!
どちらを先にでもいいと思いますが、僕は先にAmazonでした!
その「人」がすべて
結局はこの答えに最近いきがちな僕なのですが、読みながらこの人を信じてみようと思わせることのその人の魅力が大事なのだと思います。
客観的にみて、そう思えることの正体はその人の魅力であり、信頼であり、求心力であり、リスペクトであり、人間性であり、スタンスでありと、「人」なのだと思います。
だから、指導者はサッカーの理論や現場での指導力だけにフォーカスすることだけでは足らずなのだと思います。
何度かブログでも書いたのですが、故デットマール・クラマー氏が残された言葉で
「理想のコーチは、クイーン・エリザベスとお茶を飲み、ハンブルクの水夫と酒を飲むという両方ができるコーチでいなければならない」
というものがあります。
サッカー理論も現場の指導力もまだまだの僕ですが、この視点を忘れない様にしようと、数年前から少し考え方の幅が広がりました。
すべてにおいて、指導者とは人 to 人の仕事であるので、その人自身のすべてがその人から発せられるものに乗っかります。
ペップ・グラウディオラが決してサッカーだけであのような位置にいるわけではないということ。逆にサッカーだけではないからあそこにいるのかもしれないです。
僕自身も日々勉強と研鑽を繰り返していきたいと思います。
あ、この本ぜひ読んでみてください!!
最後までありがとうございました!
コメント