こんにちは。
僕が指導させてもらっているチームで先日、「他のチームに行きたい」とチームを離れる選択をした選手がいました。
その子はチームでも中心的な選手であり、サッカーの技術も身体的な能力もチーム内では一番の選手です。
「もっとサッカーがしたい」
「練習を真面目にやっていないやつとサッカーをするのは嫌だ」
このようなニュアンスの理由から離れる決断に至ったわけなのですが、
そのことに僕自身が気がつく前にそのような決断をさせてしまった自分のチームマネジメントに反省をしました…
辞めることは悪いことではない
様々な価値観があるかとは思いますが、僕自身は本人が下した決断であるのだとすれば悪いことではないのかなと思います。
過去にもチームを離れるという選択をした選手はいます。
指導者をされている方なら付いて回ることだとは思いますが、本当に十人十色でいろんなパターンがあると思います。
勉強に専念する
他のチームでサッカーをする
他の競技を頑張る
金銭面や通い面などのハード面
本人のやる気
交友関係、などなど・・・
仕方のない状況も含めてですが、辞めるという選手が下した決断については尊重するようにしたいと僕自身は考えています。
今回の場合でも直接的に辞めることを止めることはしませんでした。
ただ、その時の感情で物事を決めてしまうような場合もありますので、
もう一度冷静になった上で考え直すように促し、再度自分の中でその決断が本当に正しいのかどうかを決めてもらいました。
チームマネジメントの失敗
今回の選手の場合は、サッカーそのものが嫌いになったわけではありません。
このチームのスタンスやチーム状況に対して疑問を持ち、自分自身がやりたいことと冷静に重ね合わせた時に、チームを離れるという選択をしたのだと思います。
ただ指導者としてはその選手を最後までチームに残せなかったこと、チームの状況にへの不満をそのままにしてしまっていた点を反省しなければならないと思います。
ある意味でチームマネージメントの失敗
選手である子どもがサッカー以外の他の道へと進むことを辞めさせるわけでは決してないのですが、指導者としてチームを預かる身として現在よりも良いチーム(定義が曖昧ですが)とするために出来たことは間違い無くあったと思います。
また、残された他の選手たちに原因のすべてがあるわけではなく、指導者である僕自身、クラブのスタンス、また本人にも、もしかすると見直すべき点があったのかもしれません。
今回の反省
僕自身の今回の反省としては、
- チーム内の雰囲気
- コミュニケーション不足(選手と指導者、選手同士)
大きく分けてこの二つであったのかなと思います。
コミュニケーション不足
特にコミュニケーション不足については、指導者として大きく反省しないといけない点であります。
チーム全体として出来ていない部分を指摘するばかりで、選手との会話が少なくなっていたのと少し距離感を作ってしまったところもありました。
またチーム内の雰囲気にも繋がってくるのですが、選手同士のコミュニケーション不足もあったと思います。
お互いが思っていることをきちんと言い合えるような場や雰囲気をつくれていなく、それぞれの価値観をぶつけるだけになってしまっていました。
お互いの価値観や倫理観を知ること
チームビルディングの本などにも出ているのですが、組織の中でやる気がでることの一つに倫理観を高めるということがあります。
倫理観というと大げさなのかもしれないですが、みんなはどう考えるか、考えているのかを伝え合うことだと思います。
例えばですが、
一人一人の考え方が違うのは当たり前だということを知ること。
その上で規律とまではいかないですが、チーム内での価値観(基準のようなもの)を整えることが大事なのだなと今回は感じました。
起きてしまったことは仕方がないのですし、その選手の決断を止めることは先にも書いたようにしません。
しかし、今回の件で出てきた問題点は同じ事が起きないように変えていかないといけないです。
中学生である選手たちの成長の機会としても今回の件から考えることはありますので、そのことについてのミーティングを行うことにしました。
その内容についてはまた次回に書きたいと思います。
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