【思春期中学生】褒めることの大切さ/選手は認められたい!

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こんにちは。
今回は褒めることについて最近考えているのでそのことについて書きたいと思います。(僕自身の記録としても!)

現在サッカーのコーチとして幼児から中学生年代の指導を日々させてもらっています。
特に中学生年代はその3年間の中で、思春期をむかえる子が大半であり、発育発達の上の過程でメンタルが不安定になり、サッカーを辞めてしまう選手も毎年必ずでてしまっています。

サッカーはスポーツであって勝利を目指すことを前提に行うものですので、
様々な部分で競争比較されること評価されることがでてきます。

このような内側でも外の環境でもすごく変化が大きい3年間がこの中学生年代であります。

「サッカーが好きで上手くなりたい!」というとてもサッカーにピュアな想いをもって6年生から中学生に入団してきた選手もこの時期に自我や価値観が大きく変わりながら、再形成されていきます。

サッカーを楽しめていない。上手くなりたいという気持ちが見えない。

指導の現場に立っていると、人それぞれ考えていることが違うこと、感じていることが違うこと、出来ることと出来ないことがあるという当たり前のことが頭から抜けてしまう瞬間がでてきてしまいます。
これは僕だけなのかもしれないですが、要は選手をリスペクトするマインドが薄れてきてしまう状態になってしまっているのだと思います。(本当に良くないことで僕が未熟なのです!)
こちらから見ると何となく適当にやっているように見える選手もその選手なり(その選手の基準の中で)に一生懸命やっている。
こちらから見ると、なぜそうなるの?と思うことも、その選手にとってはただそのことを知らない。

抽象すぎて上手く伝えられないのですが、指導者から見て
なんか選手たちが生き生きとサッカーを楽しめていない
上手くなりたいという気持ちが感じられない
この原因は指導者だけでなく当然選手たち自身にもあるのかもしれないですが、
やはり総じて選手たちがそうなってしまっている責任はすべて指導者にあります。

ある指導者の方と話した時に、「選手たちは誰もが認めてもらいたい欲求を持っていて、そこを指導者が認めてあげないと生き生きと躍動はしないよね」と気付きとなるアドバイスをもらいました。

モチベーションは誰もが持っている

モチベーションというと指導されている方はどうやって選手のモチベーションを上げることができるのか?という目線になることが多いと思います。
実際に僕も思春期中学生たちを目の前に指導していると、もっと元気に明るく前向きに楽しいマインドで練習をしてもらいたいと感じることが多々あります。

最近読んだ本にモチベーションは引き出すものということが書かれていました。
本来人はモチベーションを持っているのですが、失敗を重ねたり、競争や他者からの評価によって自信がなくなり、無気力を感じるようになったりしてモチベーションを失ってしまっているという内容でした。

要は考え方ということになると思いますがモチベーションは誰もが持っていて、指導者はそれを引き出すことが役割なんだということを再認識させてもらいました。
(先にも書きましたが現場で指導しているとどうしても自分自身を客観的に見えにくくなる時期がでてきます…)

モチベーションを引き出すには

ここからが本題になるかと思いますが、先にあげたようなイマイチな選手たちの状況からモチベーションを引き出して、より良い状態にもっていくにはどうするのか。

それは選手たちの承認欲求を満たしてあげることが第一歩であり、指導者のことを信頼してもらうことに尽きると思います。
人は他人に自分のこと、自分が頑張っていることを認めてもらいたく、自分の考えていることを分かってもらいたいのです。そしてそのようにしてくれる人のことを少しづつ信頼していきます。

マズローの欲求階段説というものがあり、人間の欲求は5段階に成されているということが伝えられています。承認欲求が満たされないと自分で何かを達成しようとする自己実現の欲求は出てこないという構造になっています。(必ずしもそうではないと思いますが)

大事なのはこの承認欲求を満たしてあげること。選手たち自身を認めてあげることがとても重要になってきます。

多感な思春期の中学生は特にですが、自分に自信が持てていなかったり、自分がやっていることが正しいのかどうかで不安になってきたり、思い通りにいかないとイライラして感情のコントロールがうまくできなかったりとなってきます。大人になる成長段階で必要な時期なのですが、その時期の子供たちはとにかく不安で自信がないというメンタル状態で不安定になりがちです。

そんな選手たちの悪いところばかりに目がいくのではなく、指導者が大きな懐を持つようなマインドで選手たちが何を考えているのか、何を感じているのかをアンテナを張って、良いところを見つけて伝えてあげることが大事だなと思います。

選手に寄り添うこと。共感すること。信頼してもらうこと。

毎年ですが中学生と関わっていると本当に次から次へと選手たちから何かしらの問題が起こってきます…(荒れているというわけではなくて、その子の悩みやチーム内の摩擦、こちらの采配に対しての不満やクラブに対しての意見などなど)
多感な時期ですから自分の身の回りで起きている様々なことにすごく過敏にものごとを考えたり、受け取ったりしてしまいます。

そんな中で今、僕自身がここ最近改めて大事にしようと考えたのが、選手に寄り添うこと共感すること信頼してもらうことです。
指導者が何もしなくても自分自身で解決するような選手もいますが、そうでなく何かつっかかっているなと感じる選手にはこちらからそれとなくアプローチするよう心がけています。

現サッカー日本代表監督の森保監督は広島時代から選手とのコミュニケーションを本当に大事にしていたと聞きました。指導者としては当たり前で言うまでもないことなのですが、大事なのはそのディテールであるのと当事者の選手たちがそれによって前に進めたのかポジティンブになったのかどうかだと思います。

正解はないのですが、選手と接する上で悪手があるのは間違いないかなと感じています。
選手たちのそれぞれのサッカーライフと人生のほんの少しの役に立てるサポートができるように日々勉強と研鑽をしていきたいと思います。

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