【ぼやき】何かをやめるという決断をする際に/サッカーを夢中で好きになれるものに

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現在は幼児から中学生を対象にサッカーの指導をさせてもらっています。

中学生の時期に訪れるのは思春期反抗期

これは人間の発育発達の過程であり、ほとんど人がこの道を通ります。

投げやりになったり、親に反抗したり、何か分からないけどイライラしたりというような中学生の姿を育成に携わる指導者の方はいつも目にしていることかと思います。

同じように(というか僕らの数倍)学校の先生方はこの時期の子供たちへの接し方に、日々悩まれていることと思われます。

指導者を何十年とやられている方からすれば当たり前な内容なのですが、

僕自身もこの難しい時期の子たちへの接し方に悩みながら指導に当たっています。

大人の接し方としてこういうスタンスでというものは何となくあるかと思いますが、

その瞬間瞬間の持っていき方や話の落とし方などには正解はなく、

子供たちにとってプラスとなるにはどうすればいいのかと悩みながら指導にあたっています。

サッカーをやめる

誰もが経験のある、何かを辞めようと考えたり思うこと。

理由は人によって様々で、やめることそのもの全てが悪い選択ではないことはもちろんです。

「練習がきつい」

「周りの仲間と合わない」

「他のスポーツをやりたい」

「勉強をするため」

クラブを辞めたいと言った時に、サッカーを他の場所で続ける子とそうでない子でまずは対応を変えるようにしています。

中学生でよくあるのは、今の状況から逃れたくてどちらかというと逃げるという選択肢になること。

うまくいかなかったり思うようにいかないこちが続いてくると人は誰でも嫌になってきます。

そのような状況になったときにこのままサッカーを続けていくのか、それとも離れてまた違う道で頑張るのかと本人にきちんと考えさせることをするようにしています。

その過程の中で子供たち本人が決断したことについては、どちらをとってもその子にとってプラスとなる選択となるからです。

何かをやめる、区切りをつけるといったいわばターニングポイントの機会はその子本人とってのとても良い成長のチャンスと捉えています。

もちろん全員がそんなきれいに次に向かっていくような離れ方をするわけではないのが、現場のリアルでもありますが、少なくともその子にとってプラスの選択になるように導くことを考えないといけないと思っています。

僕自身もなんどもそのような機会にぶつかり、その度にもっとできることがあったなと振り返るのですが、

いつも考えるのはこれはその子の人生であり、僕ら大人の思うようには決していかない事と大人が思うよな道を子供たちに進ませること自体気をつけなくてはいけないことと感じています。

サッカーを楽しめているか

とはいっても、やはり「サッカーをやめたい」と話しをされた時はさすがに落ち込みます…

その子にとってサッカーは楽しくなかったのかなと考え、関わっている僕がサッカー楽しませるというスポーツの醍醐味を伝えきれなかったかなと感じます。

先ほどと同じようにそのこと自体が指導者や大人のエゴであることは間違いないのですが、

サッカーを好きにさせることが僕ら育成に関わる指導者の役割であると、僕は感じているのでそのミッションが達成できなかったことを振り返るべきと考えています。

『楽しむ』『Enjoy』という言葉の解釈はまた書きたいと思います。

キッズ、ジュニア年代における指導者の役割の内の大きな一つに『サッカーを大好きにさせる』ということは絶対に外せないことだと思います。

サッカーが好きになった子は、チームの練習時間以外でもサッカーのことを考えます。

自分でボールを蹴る時間をつくるかもしれませんし、Jリーグを観にいくかもしれません。

その時間は結果的に、すべてその子の『サッカーへの時間』となります。

1日のチーム練習が2〜3時間であっても残りの時間、サッカー好きな子はよりサッカーの時間が増えますので、サッカーが上手くなりますし上達します。

困難や壁にぶつかった時に

サッカーが大好きな子になってもらうには「楽しくない」と好きになりません。

「サッカーをやめようかな」と考えた時にその子を踏みとどまらせるものは、『サッカーが好き』という気持ちであると思っています。

サッカーはスポーツでので当然勝ち負けが存在します。

また競技人数は11人(ジュニア年代は8人制)なので、必ずチーム内で競争があります。

そして、サッカーはミスのスポーツと言われるように成功回数が少ないスポーツであるという側面があります。

色んな要因によって自分だけの思い通りに事が運ばないことが前提になります。

そのようなある意味すごくストレスがかかる環境の中で、うまくいかないことにぶつかった時にどうするのか。

好きなことをやっているのだから一生懸命がんばる

当たり前のことでもありながら、それを子供たちに求めることは難しいことだと感じます。

自然とそのようなスタンスになっていく環境づくり、大人の接し方を日々考えないといけないです。

サッカーに対する熱量

これがその子にどのくらい備わっていたのか。

中学生をみていて感じることの一つです。

この子たちどのくらいサッカーが好きなのかな?

これは指導者が強要するものでは決してありません。

ただサッカー選手として少しでも上のステージに上がっていきたいのであれば必要になってくるものであることも忘れてはいけないと思います。

サッカーの技術や身体的にはすごく良いものを持っていても当の本人が本気で取り組んでいなければ、乱暴な表現かもしれないですが、絶対に物になりません。

いくら表面を整えても先のように、困難や壁にぶつかった時に踏ん張る力は出てこないです。

その時は踏ん張れたとしても、本当の意味で良くなりたいと思うものがなければ、それは積み上げ(成長)ではなく、ただのやり過ごしです。

本当の意味でサッカーが好きで、さらに上のレベルでチャレンジしていきたいのか。

サッカー指導者として、

『サッカーを好きになってもらうこと』『サッカーを上手くすること』

この両方の役割を果たすためにはやはり話が戻りますが、

育成年代でいかにサッカーを大好きにさせるか

これが現在の僕の結論です。

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